2022年 事業計画

事業計画

あけましておめでとうございます。
Guppy Web Service(以下、GWS)の事業・会計的にも新年が始まりました。
今年もよろしくお願いします。

さて、新しい一年を始める前に、今年をメインとした3年先の事業計画を立てました。
昨年を振り返り、今年以降、どのような事業展開をしていけばいいかを昨年終わりくらいから具体的に考えてきました。
まずは、昨年の振り返りをし、今年と今年を含めた3年先の事業計画をご紹介します。

2021年 振り返り

今までは事業計画はモヤっとした感じで自分の得意分野とマッチする案件を時流に乗って(?)こなしてきた感じでしたが、どうもここ数年、FileMakerで開発すること以外のアピールが増えるに従い、「この時流に乗っていいのか?」「この仕事は他を圧迫していないか?」と考えることが多くなりました。

このもやっと感を解決するため、Google Analyticsで都度確認して方向性が違ってないか、思った結果が出ているかを見てきましたが、今回はさらに深く分析してみました。

事業内容の振り返り

事業内容の、収益につながる・つながらないにかかわらず、GWSの関わってきた仕事を金額以外で公開します。

システム開発

受注件数とクライアント数の集計

依頼受付サイト・依頼元件数クライアント数
MENTA51
CrowdWorks44
Lancers76
A社(CP)43
B社(一般)21
C社(CP)11
D社(一般)21
E社(一般)11
合計1618
2021年 システム開発 受注件数

受注内容の内訳

内容件数概要
システム開発15顧客管理
会員管理
予約受付管理
店頭受付管理
販売管理
サンプル作成
API実装
開発データ連携
相談・コンサルタント7開発相談
実装相談
クラウド化コンサルタント
2021年 受注内容 内訳

システム開発集計結果から

受注した案件内容から、要件定義〜総合テストまでの一貫したシステム開発と一部機能やサンプルの開発依頼がおおよそ半分ずつくらいありました。
また、顧客管理など同じようなシステムの受注が増え、今までDX化をしていなかった層が「まずは顧客管理から」という基本的なところからDX化をしていこうという流れが見えました。
一方、「サンプルがあれば我が社で組み込めるのでサンプルが欲しい」というご依頼もあり、今まで社内で解決していたシステム開発にちょっと付け足ししてさらなるDXを目指していきたい、というクライアントもいらっしゃいました。

開発上、Claris製品の詳細やライセンスの販売については、Claris Partner企業の方が確実な情報を持っているので、お問い合わせを読んで「Claris Partnerの方が一貫してシステム開発ができるのでClaris Partnerを探してみてください」とClaris社のClaris Partner一覧ページをご紹介する機会も多々ありました。

お問い合わせ元として、SNS経由やクラウドサイトが非常に多くなりました。
Twitter、Lancers、CrowdWorksで検索してヒット、プロフィールを見てお願いできそうだ、と思ってお問い合わせをいただく、という流れです。
Instagram、Facebookページ、YouTubeからは特にお問い合わせにつながることがなかったので、プロフィールの他、実績が載っていることが一番安心してご相談いただける材料になるのだな、と感じました。

以前からネットを活用した実績を積んできているとはいえ、コロナ禍前であれば実際に訪問して相談に乗るケースもありましたが、そういう案件は0件になり、契約書等書類の締結を含めて全てがオンラインで済ませられるような世の中になってきたと感じます。

反面、気軽なお問い合わせや開発の依頼が多くなり、クライアントに開発着手までお待ちいただいたり、納期を長めに取ってもらったり、というような、クライアントにとってスピーディな解決を提供できなかったところもありました。

このことから、事業の方向性を見直す気持ちが高まってきました。

情報提供

情報提供の作業から、振り返りをしていきます。
GWSはQiitaを中心に技術情報を提供していますので、Qiitaの分析をしました。

順位2021年ViewsTotal Viewsタイトル投稿日
12,01317,282【FileMaker】もうエクスポートはしない。ExcelからFileMakerのデータを持ってくる!2017年11月30日
21,9736,830【FileMaker】フィールド値の自動入力オプション:ルックアップと計算値の使い分け勘所2020年02月10日
31,67331,788【FileMaker】ユーザマスタからログインする定番な方法2014年12月23日
41,66522,735【FileMaker】バーコードを作ろう(追記:2019/05/29)2015年12月20日
51,64926,530【FileMaker】条件付値一覧(追記あり)2014年12月10日
61,57532,860【FileMaker】日付などの関数・計算2014年12月03日
71,30110,671【FileMaker】カテゴリごとに管理番号を振る (追記あり)2017年06月15日
81,2039,830【FileMaker】タブコントロールで指定したタブを表示する2017年09月20日
91,1549,927【FileMaker】最初に開く画面を指定する2015年12月24日
101,12510,330【FileMaker】経過年月日を求める2017年09月21日
2021年 Qiita Views数トップ10

Qiitaの結果から、APIを組み込む特殊なケースよりも、FileMakerで開発する上で基本的な情報を検索していることがわかります。
Claris社提供のヘルプページも充実していますが、ヘルプページからは読み取れない情報を他の情報ページへ求めている傾向も見られます。
ネットで検索する以外にも、FileMaker マスターブックやYouTubeなどで学習をする機会は増えてきていますが、「作りながら調べ、調べたことを開発に活かしていく」というような、まさに「走りながら作る」という感じがします。

この、「走りながら作る」という部分は、以下のようにQiitaサイトを閲覧する曜日からもわかります。

では、開発案件でもこなしていたAPI関連の記事はどのくらい需要があったのでしょうか?

2021年順位2021年ViewsAPI関連記事 順位Total Viewsタイトル投稿日
1968651,824【FileMaker】Google SpreadSheetからAPIを使わずにJSON形式でデータを取得する(更新:2021/08/17) 2020年11月17日
2854861,688【FileMaker】Google SpreadSheetからJSON形式でデータを取得する(v4対応)2021年08月18日
3149216,646【FileMaker】FileMakerからGoogle Calendarに予定を追加しよう(1)2017年12月14日
4535426,105【FileMaker】FileMaker 16のJSONで楽をする郵便番号検索実装(1)2017年05月23日
761839779【FileMaker】WebAPIを実装するときに心掛けていること2020年12月25日
8017142,739【FileMaker】Gmail APIのサンプルをFileMakerのwebビューワで動かす2019年05月07日
9213612437【FileMaker】curl ググって解決しづらかったこと2021年12月20日
9812634,185【FileMaker】FileMaker 16のcURL+JSONで楽天ブックス検索2017年05月25日
1091137879【FileMaker】SendGrid経由でメールを送る 添付ファイル編2021年05月11日
12310011635【FileMaker】SendGrid経由でメールを送る 下準備編2021年05月11日
135808861【FileMaker】Pokemonの統計情報をゲットだぜ2020年12月02日
1447210696【FileMaker】SendGrid経由でメールを送る テキストメール編2021年05月11日
1565515252【FileMaker】SendGrid経由でメールを送る – 一括送信編2021年11月29日
1842918151【FileMaker】Rakuten Rapid API経由で画像データをPDFに変換する2021年12月19日
1872714256【FileMaker】Rakuten Rapid API経由でCOVID-19情報を取得する2021年12月15日
1892517205【FileMaker】SendGrid経由でメールを送る – テンプレートを使う2021年12月07日
1723913430【FileMaker】SendGrid経由でメールを送る – エラーコード10が返ってくる2021年08月05日
209216239【FileMaker】Google Translate API を使ってみる2021年12月11日
2021年 QiitaAPI記事ランキング

意外と、需要がない、というか、Claris FileMaker製品自体がそもそもあまり凝った実装をしなくてもおおよそのことはできるシステム開発ツールであることがわかります

API関連記事から見ると、Google APIへのアクセス数が多いことがわかります。
一方、同じGoogle APIでもTranslate APIのようなメジャーではない(?)APIには関心が少ない模様です。
どちらかというと、一般的に利用されているGoogle Appsとの連携を望んでいるように見えます。

経理系に特化したAPIでの開発もあったにもかかわらず、その記事を残せていないのが残念なところなので、今後は書けていなかったAPIの記事も盛り込み、この一年でどのようなアクセスがあるかを期待したいです。

また、GitHubのダウンロード数が集計できなかったので、集計できる仕組みを今年は盛り込んでいきます。

2021年事業内容割合

総合的に見ると、以下のようなグラフになりました。

2021年事業内容割合

意外と作業時間が取られる情報提供(Qiita記事)が売上に結びついていないのと、開発作業に時間を取られ、情報提供(記事)数が例年を大きく下回っているのが大きい課題点です。
厳密に言えば、「Qiita記事をいつも参考にしています!」「Qiitaを見て、相談しにきました」ということはあったので、一概にはゼロとは言えないのですが、情報提供そのものが売上には繋がっていないというところです。

SWOT分析

これら調査結果から、SWOT分析をしてみました。

2021年振り返りからのSWOT分析

この分析を、今年の事業計画に盛り込んでいきます。

2022年 事業方向性

昨年分析と反省から、以下のような事業方向性を考えました。

まずは、作業時間割合です。
昨年は大きな案件もあり、開発時間が非常に長くなりました。
売上に貢献している点はいいのですが、GWSが元々やっていた情報提供(情報発信)に時間がうまく取れないジレンマがありました。
インプットをしたらアウトプットもする、というのがGWSのモットーです。
今年は、情報提供の時間を増やし、一人で開発している方々や初心者、中級者がすぐに問題解決できるような記事を多く書いていきたいと思っています。

昨年の売上を見ても、やはり金額的には開発で底上げをしているのはいいことです。
ただ、昨年の振り返りにもあったように、「書いても書いても売上に結びつかない」のです。
この点を、今年は売上に結びつくような努力をしていきたいと考えています。

向こう3年の売上割合計画

今年の計画を軸に、2024年までの売上割合の計画です。

3年で開発分を減らし、情報提供での売上を増加していきます。
開発分を減らす理由として、Claris FileMakerが掲げている「ローコード・ノーコード」で今後多くの人が自社内のリソースでDXを進めることを予想しているからです。
現に、ローコード・ノーコードをうたっているサービスや製品は以前よりも増えてきていて、開発者に頼まなくても自社システムを構築できるような環境が整備されつつあります。
であれば、こうした自社システムなど自分で開発する人たちを支援する側に回ろう、というのが今後のGWSの事業方向です。
コンサルタントとして支援するのは、Claris Partnerのような専門的な知識を持っている会社が適任ですが、そうではない、「ここが解決できれば前に進める」というような日々のお困りごとを拾って助ける、というところに着地しました。

2022年 事業詳細

では、事業割合から、詳細を詰めます。

事業窓口の割振

今までは割と「どこからでもこーい」的にサービスの窓口を開放していましたが、売上をあげるカテゴリーごとに窓口を設置し、「GWSのこのサービス窓口では何が依頼できるのか」という目的別にご依頼できるようにし、クライアントが「何を頼みたいのか」「別の窓口で受付られるか」を判断できるようにしました。

開発・コンサルタント・相談窓口

現在、売上のメインとなっている開発とコンサルタント・相談受付については、下記のようにサービスを使い分けます。

開発

  • Lancers オファープラン、スキルパッケージ
  • CrowsWorks プロジェクト方式

コンサルタント・相談

  • MENTA 個別にプラン作成したメンター
  • Lancers 月額報酬プラン、時間報酬プラン

GWSで解決できない、もしくはClaris Partnerの方が適任だと判断した際の協力体制もさらに強化していきます。

これは、SWOT分析した内部環境のマイナス要因をカバーするための対策です。

情報提供の窓口

また、情報提供についても、今年は書く対象によってサービスを分けていきます。

  • Qiita
  • Zenn
  • MENTA
  • 事例セミナー

Qiitaはサイトポリシーにより、収益化は望めないため、今年はテスト的にZennを活用して売上につながるかどうかを判断します。
単純にQiitaと同じ情報を提供するのはサイトごとの差別化が測れないため、提供する情報と対象を分けました。
Boothでの技術情報の販売も考えましたが、プライベートで親しんでいるBoothがどのような形で技術情報を提供したら効果があるかを今年一年で調査して、来年以降で計画を立てていこうと思っています。
年内でBoothでもできそうかな、と準備が整ったらやってみます。

情報の質の担保

情報共有を進めていくために、さらなる技術習得及び情報の質の担保として、以下の取り組みをしていきます。

  • FileMaker 18資格取得
  • 情報のインプット

競合への対応

外部環境のマイナス要因へ対応するために、さらなる情報共有を進めていきます。
GWSは競合する相手とは戦いたくないので、共生を目指していきます。
これは、FileMakerを取り巻く環境の底上げという面もあります。
Claris FileMakerはClaris社やClaris Partner、FileMakerに関わる方々の努力によって「実は様々なシステムが使われていて浸透している」のですが、認知度としては今ひとつと感じています。
FileMaker業界の末席ながら、この認知度を上げるためにも、まずは内部(FileMaker関連)から、と思っています。

情報共有の活動として、以下の2点を活動に加えました。

  • テスト手法や品質を担保するための座談会の開催
  • 開発環境生配信

テスト手法については、現在ネットで検索してもFileMakerでのテスト手法の紹介や方法の記事があまり見受けられなかったためです。
また、自身の開発を通して、デグレーションが発生した場面があったので、テスト方法を見直す段階に来ていると感じました。
「FileMakerで実装しました。使ってみてください」→「だめでした」→「修正しまーす」、ではなく、「FileMakerで実装しました。使ってみてください」→「いいですね!」→「では次のステップに進みましょう!」といういいサイクルをたくさん生み出すために、テスト手法をみんなで共有してどういうやり方だといいサイクルが作れるかを考えていきたいです。

開発環境生配信は、「FileMakerでこの機能を開発するにはどこをどうやったらいいのか?」「FileMakerで開発するってどういうこと?」という声も昨年聞かれました。
このことから、クライアントがいない開発物について、開発環境を配信してみてもらう、という活動をしてみます。
実際に手を動かしている部分を見ることで、「ローコード・ノーコードで開発するというのはこういうことか」というのも実感してもらえたら、と思っています。

また、引き続き継続する情報共有、情報発信の手段として、以下のサービスを利用していきます。

撤退するサービス

一方、残念ながら、売上や事業形態にマッチしないサービスから撤退することにしました。

  • 中小企業IT支援事業
  • Instagram

活用できなくて残念でしたが、どのようなサービスかを知るにはいい機会でした。

基本的な理念

GWSは、基本的な理念として、FileMakerを取り巻く方々のためになるようなサービスの提供を掲げています。
この理念を忘れずに、今年一年もみなさまのお力を借りながら邁進していきます。
よろしくお願いします。