2021/03/10から48時間、Twitterを通して投票をTitter民にお願いしました。
結果はこちら。
巷には低コストでタブレットなどで使える業務アプリなど溢れていますが、自社専用のシステムを開発する理由は何でしょうか?
選択肢が当てはまらない方はリプライいただけるとうれしいです。#システム開発— Guppy Web Service (@GuppyWebService) March 10, 2021
目次
なぜ聞いてみた?
ここ1年くらい、システム開発を受注するにあたり、割と同じようなカテゴリのシステム開発が多かったので、心の中で「8割くらいは巷で出回っているクラウドサービスが安価でお値段以上の働きをしてくれるので、十分まかなえるのでは?」と思ってました。
そうとはいえ、残り2割が割と込み入った仕様だったりしたので、そういうところを補足したいのかな?とも思いました。
Guppy Web Serviceでは、受注や技術記事提供、会計や契約の書類交付など割と全方位でクラウドサービスを使い、なるべく第3者が間に入ることでGuppy Web Serviceを知ってもらう・契約や会計に透明性を持たせるなどして「1人だけど、きちんと(?)やってます」というアピールをしています。
フリーランスなのでこれくらいで済んでいるといえばそんなところですが、やはり企業として活動するにあたっては自社情報の漏洩等を考えると自前を選択する企業が多いのかな、と考えます。
投票の解説
改めて投票結果を見てみます。
- 特殊な業務だから 63.6%
- アプリで7割okだけど残り3割を補いたい 27.3%
- 外のネット環境に繋げないから 9.1%
- アプリのライセンスコストを抑えるため 0%
拡散できる範囲や期間、前振りなしでやったので、票数は11票に留まりましたが、貴重な11票です。
ありがとうございました。
実は、こちらの予想は以下のような順位でした。
- アプリのライセンスコストを抑えるため
- アプリで7割okだけど残り3割を補いたい
- 外のネット環境に繋げないから
- 特殊な業務だから
結構逆ですね。
予想に反したところ
アプリというか、システムで使うツールで、売り切りではない「ライセンス」という形が近年多いので、てっきりライセンスコストを抑えたいという方が自前の開発をするのかと思ってましたが、実はシステム導入にかかるライセンスコストは「年額」だったりするので「ライセンスは自前でも既存のアプリを使ってもかかるもの」ということが当たり前になってきているのでしょう。
では、順を追ってみていきます。
1位「特殊な業務だから」
1位の「特殊な業務だから」を裏側を想像すると、クラウドで提供されている事務系アプリなどは、割といいところまでできると思ってますが、やはり自社の商習慣に合わせていきたい、というのが主流なのかな、と思います。
日本だけかな、とも思いましたが、システム開発ツールは日本製よりも外国製の方が圧倒的に多いのですし、以前(10年くらい前まで?)は日本では割と「一から開発」が多いのに比べ、諸外国では「提供されているアプリをカスタマイズして使う」というのが多かったように思えます。
近年では、ニーズにあったクラウドサービスが安価で小回りの効くものが多くローンチされているので、個人商店や中小企業ではクラウドサービスを積極的に利用しているケースも多くなってきています。
2位「アプリで7割okだけど残り3割を補いたい」
2位の「アプリで7割、、、」はこうしたクラウドサービスでは補えない部分を自社システムとして開発する、というのが近年システム開発を受注している中で中小企業では多くなってきているように感じます。
例えば、すでにクラウドサービスで会計や顧客管理を行っているので、店舗で接客する時のアプリだけが自社仕様であれば問題ない。あとは、自社システムと既存のクラウドサービスと連携できれば全く問題なし。
こういうことから、APIを持っているクラウドサービスはウェルカムのようです。
特に、今時はREST APIを提供していれば、大抵の開発言語から接続しに行けるので、クライアントからもご要望が多いです。
例えば、
- 使用しているメールシステムから自社システムに問い合わせメールを受信し、履歴を作りたい
- 会計システムに自社システムから売上を送信したい
- 自社で編集した宣伝をSNSに自動投稿したい
- 全支店のカレンダーを統合したい
- APIを持っている外部への受発注に自動で実行したい
- ペーパーレス化を目指したいのでFAX送受信を某社のAPIで実行したい
などなど。
ちなみに上記は実際にGuppy Web Serviceへご相談、実際の開発事例があったものになります。
3位「外のネット環境に繋げないから」
外へ繋がるネットワークが中小企業まで普及していない時代は、これが大きな要因で、自社開発をしていたところが多かったように記憶しています。
また、セキュリティ上、外のネット環境に接続できない現場や山中・海上での乏しいネットワーク状況も考えられます。
これこそが特殊な業務にも当てはまりそうですね。
外のネット環境に接続できない、ということは、APIが使用できないので使用しない、もしくは接続できる時に一気にデータを受信し、山中(海上)にこもり、下界で一気にデータを更新、というパターンで自社開発を行っていると考えられます。
こうした縛りのある部分の開発は大変そうですが、技術者としては「やれることを考える」燃える部分でもあります。
4位「アプリのライセンスコストを抑えるため」
これについては、先ほどの「予想に反したところ」に集約です。
まとめ
意外な結果に時の流れを感じました。。。
もはやライセンスありきのシステム開発を胸を張ってお見積もり提示ができます!
このためには、クライアントから開発の見積もりを依頼された際にはクライアントが見えていない開発後の運用のコストも見積もった形でご提示することが大切だな、と感じました。
案件マッチングサイトでは、実はこの点が考慮されずに単に開発のみの予算をご提示されるクライアントさまもいらっしゃり、「開発したら終わり」という旧態依然の考えを払拭してもらえるよう、こちらも真摯にご提案させていただければと思っています。
宣伝
Guppy Web Serviceは、以下の案件マッチングサイトを活用してクライアントからのシステムのご相談をおうけしています。
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