他言語にどっぷり浸かってからFileMakerに浸かったので、他言語で便利なものがFileMakerにはなくて唖然としたことがいくつかありますが、開発している中でやっぱりきになるスクリプトエディタを。
単にチマッとしたスクリプトを書いて自家用で動かすのなら別に今のままでいいと思いますが、仕事としてスクリプトを書いてメンテナンスをしていくには、統一された実装方法が必要です。
FileMakerの最近のバージョン(15とか16)にしても、関数を一文字書いたら関数の候補リストが出るとかデータビューア出ますとか言っても、そんなの他言語世界ではもう10年以上前には無料(全部ではありませんし、ゲーム開発環境では無料でないものが多数派)で開発環境が用意されていた訳で、環境の差にびっくりでした。
もちろん、FileMakerを使ってほしい層は、がっつりITに精通した開発者ではなく、どちらかというと一般的な人がちょっと勉強すれば自分専用のアプリが作れますよ、というところにフォーカスを当てているので、エディタ方面がスカスカになるのは仕方ないです。
仕方ないけど、開発をしてお金を得ている側としては、いかに効率よく仕上げるかにフォーカスしたいし、作るスクリプトの数も半端ではありません。
「スクリプトを作るときは、初期処理入りのこのスクリプトをコピってね」
なんて言う、人の判断にゆだねると、たまたま「+」ボタンを押してスクリプトを書き始めてしまったら最後。
初期処理入りのスクリプトにまた書く(コピるとか)なんて時間の無駄です。
人的ミスを発生させないようにアプリを作っているのに、開発する側が人的ミスを生んでいるんです。
悲しいですよね〜。
各社独自のローカルルールのスクリプトの書き方を、既存のスクリプトを閲覧することで得るのではなく、自動でローカルルール入りのスクリプト(テンプレート)が出てきてくれるところまで来てほしいんです。
他言語での開発環境では、予め設定をしておくだけで、スクリプト(ソースコード)を新規作る時には、ローカルルール入りのスクリプトがボタンを押すだけで出来上がります。
これをFileMakerで実現するだけで、開発者はミスをしなくなり、あとでコードを追加する人も迷うことなくコメントを書いてくれます。
せっかく、サクサクーっと独自のアプリが作れる環境で迅速に仕上がって短納期でお客様に提供できるので、もっと開発環境を整備して、メンテナンスも楽になるツールであってほしいです。
他言語開発環境では、「コア部分を作るのが好き」な人が多いので、「こんなaddon作った!」「これあると便利だよね」と、自作して公開して、みんなに使ってもらって大きく育てる、という文化があるところが多いと思いますので、一概には言えませんが、FileMaker界隈でも、スクリプト方面がニッチな要求(?)を汲んでくれて成長して使い勝手がさらによくなればいいなぁ、、、と思いながら日々仕事をしています。