前提
この記事は、単一ステップを使い始めた初心者を対象としています。
単一ステップでうまくウインドウにレイアウト名をつけれないな、と思ったら記事を読んでみてください。
単一ステップで新規ウインドウを開く場合
Claris FileMakerで新規ウインドウを開くとき、単一ステップで「新規ウインドウ」を実行することがあると思います。
この時、ウインドウ名を”Get(レイアウト名)“と設定して新規ウインドウを実行しても、新規で開くレイアウトの名前にはなりません。
サンプルを見てみましょう。
下のレイアウトモードでは、ボタンに単一ステップで新規ウインドウを開くようにしています。
ここで、新規ウインドウの設定として、名前を”Get(レイアウト名)”としましょう。
結果は、ボタンを実行したレイアウトがアクティブレイアウトということで、開いた先のレイアウト名とはなりません。
スクリプト実行でちょっと詳しく組む
ということで、ローコード・ノーコードを推進している立場ですが、ウインドウ名を適切に設定したいときは、2行くらいのスクリプトステップを用意します。
スクリプトの2行目に注目してください。
「ウインドウタイトルの設定」で、ウインドウタイトルを適宜設定できます。
どういうことかというと
「新規ウインドウ」スクリプトステップのヘルプを参照すると、「ウインドウ名」は新たに開くウインドウの名前を設定する箇所なので、新規ウインドウで展開するレイアウトの名前をうっかり入れそうになりますが、”Get(レイアウト名)”関数は「現在表示されているレイアウトの名前を返します。」とあるので、「次に表示するレイアウトの名前を拾ってこない」のです。
レイアウト名に関係なく、ウインドウに固有の名前をつける場合は、単一ステップでウインドウ名をつけて問題ありません。
困ることはあるのか?
ウインドウの名前を指定せずにウインドウを開いたときに困ることは、ウインドウを指定してその前面に出したいときや、表示されているウインドウ名を指定して処理をしたい時に意図しない内容のデータを処理してしまう可能性があることです。
必要に応じてウインドウの名前を適切につけましょう。
初心者の方にはスクリプトワークスペースを開くのにハードルを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここだけ、ちょっと頑張って2行書いてみて下さい。