【FileMaker】Google SpreadSheetからAPIを使わずにJSON形式でデータを取得する

FileMakerからAPIを使う機会は本当に増えましたが、実際のデータを取得するまでの手段が面倒臭くて最近はもうお腹いっぱい。。。な感じです。
なので、

「更新しないからデータだけくれ」

という場合に十分な実装方法を残します。
わりと他の言語では当たり前のように書かれている、Google SpreadSeetのスプレッドシートIDを流用する方法です。

ちなみに、更新を伴う処理には、やっぱりGoogleのClientIDとAPIKeyが必要になり、めんどくさいOAuth2.0認証などの設定や処理を実装します。が、
Claris Connectn8nなど、今時はもう少し楽に実装できるツールもあります。

FileMakerバージョン

この記事で説明しているFileMakerのバージョンは、ver.16以降で機能します。
使用するスクリプトステップである”URLから挿入”はver.12以降で利用可能ですが、受信したJSONデータを加工する場合、ver.16以降で提供されているJSON関数を利用しているため、ver.15以下では何かしらの工夫した実装が必要になります。

Google Spread Sheet

一般的なスプレッドシートとその見え方

例えば、取引会社とのデータのやり取りで「データは開示するけれど、データの更新や削除は行わせない」というパターンです。
取引会社や、公の施設利用に関する予約状況の開示とか、中の人が更新するやつですね。

今回、説明用に単純なデータを用意しました。
スクリーンショット 2020-11-17 11.38.25.png

これを、ウェブ公開すると以下のように表示のみでブラウザに表現されます。
スクリーンショット 2020-11-17 11.38.12.png
文字列のコピーも可能ですが、入力不可なのでコピーしかできません。

このデータを、FileMakerに持ってきます。

Google Spread Sheetの設定

検索すれば色々出て来ると思いますので、ここではざっとやり方の説明のみをします。
1.公開するシートのメニューで、ウェブ公開を選択する
スクリーンショット 2020-11-17 14.22.42.png

2.公開する
スクリーンショット 2020-11-17 14.22.34.png

3.URLバーに表示されているスプレッドIDを記録する
スクリーンショット 2020-11-17 14.22.56.png
2のウェブ公開で表示されるURLは使わず、こちらのURLバーもにあるスプレッドシートIDを使うので、お間違えなく。

ここまでが、準備です。

FileMakerの実装

テーブル設計

FileMaker側の設計についてです。
FileMakerには、データを受信して、受信したデータをFileMakerでテーブルに保存する、という形で実装していきます。
ぶっちゃけ、スプレッドシートIDをスクリプトにベタ書きするのであれば、データ受信に関するフィールドはなくても構いません。
が、やはりアクセスするシートをスクリプトに埋め込んでしまうとスプレッドシートが非公開になった時に修正する手間が増えてしまうので、何かしらのフィールドに保管しておくことにします。
スクリーンショット 2020-11-17 14.35.34.png
今回は、”googlespreadsheetdata”という受信したJSONデータを保存するフィールドと、スプレッドシートIDを保存する”spreadID”というフィールドを作成しました。
一つのスクリプト内で受信データを処理するだけであったり、FileMakerへ展開・保存したデータは不要、ということであれば、受信データフィールドは不要です。
ここでは受信データを確認するために、フィールドを作成しています。
“fixedSpreadSheet”は、受信したJSONデータを見やすく整形するためのみのフィールドです。
検証用は不要、とのことであれば、このフィールドも不要です。

ボタンの設置

1行スクリプトをボタンに貼り付けます。
スクリーンショット 2020-11-17 14.40.05.png
エラー処理などごちゃごちゃしている部分は省いていますが、何かしら受信できなかった時のエラー処理は実装しておいた方がいいと思います(が、省く)。
この1行スクリプトで重要なのは、引数に”alt=json”を付加することです。
これがないと、JSONで取得できません。
URLは、そのまま使えます。
https://spreadsheets.google.com/feeds/list/{スプレッドシートID}/od6/public/values?alt=json
という形です。

テスト受信してみる

spreadIDフィールドにコピーしておいたスプレッドシートIDを設定して、ボタンをクリックして受信してみます。
こんな受信結果出ました。
スクリーンショット 2020-11-17 14.53.51.png
実際のデータは、”feed.entry”以下の配列データになります。

また、データ件数、シート名、最終更新日もついてきますので、最新更新日やデータ件数の確認用に活用できます。
スクリーンショット 2020-11-17 14.57.23.png

受信データを格納するテーブルの作成

受信したJSO形式のデータを、テーブルに保存していきます。
作成するフィールドは、スプレッドシートの項目名(1行目)と同じ分だけ用意します。
名前を一致させる必要はありません。
スクリーンショット 2020-11-17 15.02.10.png

実データのJSON形式

1行分のデータは、以下のような形式です。
“feed.entry[n].[名前空間]$[フィールド名].$[データ形式]”
名前空間は、googleが決めたものなので、「こういうものだ」と思っててOKです。
(XMLなどで操作するときは、namespaceのアドレス指定をしないといけないと思いますが、今回はJSONなので決めうちでOKです)
“n”は、0(ゼロ)オリジンの行番号です。

受信データの展開

受信データを展開するスクリプトです。
総件数分LOOPを回して、受信したデータを1行ずつ処理しています。
スクリーンショット 2020-11-17 15.15.29.png

ここまでが、FileMaker側の実装になります。

実行してみる

FileMakerに受信したJSONデータを、スクリプトを実行して展開してみましょう。
↓、Google SpreadSheetにある4件分、正常にFileMakerに展開できていることがわかります。
スクリーンショット 2020-11-17 15.19.45.png

あとは、FileMaker上で煮るなり焼くなり好きなだけデータを加工します。
Google SpreadSheetには反映しないので、自分仕様にデータの加工が行えるため、安心して操作できますね!

注意点

Google SpreadSheetをウェブ公開してもらわないと話が進まない(実装できない)ので、取引先などでウェブ公開がされているかどうかを確認するのがまず準備の最初になります。
ウェブ公開に限らずURLの公開では、公開しているシートが悪意ある人にみられてしまうこともありますので、リスクがゼロではないことをきちんと納得した上でご利用ください。

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